俺は妻が理解できない。ただただ、恐ろしい。
こんにちは。
寒くなってきましたね。
ブルブル震える季節になってきました。
とは言っても俺が震えあがるのは冬に限ったことではない。
毛と言う毛がぞわぞわと立ち上がり、股間がキュッと縮み上がり、体の芯から震えあがるような身の毛もよだつ恐怖を日々味わっている。
それもリラックスできるはずの家で。
人にはいろいろな恐怖があると思う。
幽霊の存在に恐怖する人もいるでしょう、ゴキブリの存在に恐怖する人もいる、先端恐怖症や、高所恐怖症、さまざまな恐怖症があると思います。
恐怖を感じるものは人それぞれ。
でもね、俺が思うに一番の恐怖は「得体の知れないもの。」なんじゃないかと思うんです。
自分自身の想像力の範疇を超えてしまっているものに対して一番の恐怖を味わうんじゃないかと思うんですね。
だから死が恐ろしかったりもする。
〖ただただ妻が怖い〗
さて、前置きが凄く長くなりましたが、俺がこの世で一番恐ろしいもの。
それは「妻」。
私の妻、仮の名前をジャイ子と名付けましょう。
ジャイ子はいわゆる世間一般で言う「恐妻」と言うジャンルではありません。
殴ったり、モノを投げつけるわけではなく、突如激高するわけでもなく、ヒステリックでもない。
でも、方言のせいなのか、非常に口は悪く、人の悪口を言うことに関しては天才的な力を発揮します。
そして、ただただ、なんかぶっ飛んでいる。
ただのおバカだとも言える。
ジャイ子は地方公務員を2度、辞めている。
最初は県職員だったが「屁理屈ばっかりの嫌な奴になりたくない。」と突如言い出し、1か月後には8年ほど勤めた職場を後にした。
結構上司からいろいろと文句を言われたらしく、最終日、職場から帰ると「職場の入り口んとこにう〇こしてくればよかった。」とブツブツ言っていた。
そして、ジャイ子は市役所へと転職する。
が、これも、「なんで助けたい人を助けられないの?なんで仕事しない職員のために働かなきゃならないの?」と突如言い出し、これまた8年勤めた職場を後にした。
ここまでは、まあなくはないと思うんです。
なんとなく理解できなくもない。
退職した後になんて言ったと思いますか?
なぜか急に「女優になる」って言い出したんですよね。
「・・・こわ。」
心底恐ろしくなりました。
ジャイ子は、はっきり言って美人ではありません。
スタイルもよくない。
まあ、女優だって美人ばかりでもないし、スタイルが良い人ばかりではないでしょう。
10000歩くらい譲ってよしとしましょう。
でもなんで女優になるのに演技の勉強じゃなくて留学?
そう、ある日ジャイ子は突如「留学する!」と言い出し留学斡旋会社で契約を済ませてきたのであった・・・。
「え?女優と語学留学ってどう結びつくの?」
と思いますよね。
「ま・・・・まさかコイツはハリウットでも目指しているのか?」
そんなことが頭をよぎりましたが恐ろしくて聞けませんでした。
ジャイ子は何かに憑かれているのだろうか。
演技なんてやったことないのに、なぜ?
そうこうしている間に新型コロナにより留学の話はなくなりました。
その後「ユーチューバーになる!」と言って友人と訳の分からない背筋も凍るようなコント動画を投稿し、それが不毛だと知るや否や今では・・・
「ネットワークビジネスを始める!」と言い出し何故か心理学の本を読み漁っている。
コイツ商材決める前に人を騙す方法を勉強している・・・・。
「助けたい人を助けられない」とか偉そうなこと言っておきながら人を騙そうとしている。
こわ。
嘘一つまともにつけないくせに。
全部表情に出てるからね。気付いてる?
まぁ、どうせすぐ飽きるでしょう。
何事も起きないことをただひたすら祈る毎日です。
結婚した当時、ジャイ子は現実的で、理性的で、合理的だった。
そういう人と結婚したはずだ。
どうしてか。
どうしてこうなってしまったのか。
分からない。
ジャイ子は誰かと入れ替わってしまったのだろうか?
13年前、結婚を約束したあの娘で間違いないのか?
もしかしたら宇宙人が入れ替わっているのかもしれない。
そんなことを考えると恐ろしくなるのだ。
これだけならまだよい。
突如始まる長渕剛、反町隆、その他思い付きのモノマネ、数秒おきに繰り出される面白くもないダジャレの数々・・・・・
無視していようがお構いなしだ。
「マジで気持ち悪い。勘弁して。」と言うとジャイ子は『ニヤッ』と笑みを浮かべご満悦だ。
冗談じゃない。
これはまじだ。
本当に気持ち悪い。
今日も股間が縮み上がるほどの恐怖を味わっている。
それが快感に変わることはない。
では。