ただただ妻が恐ろしい。人間の一番の恐怖は理解できないことなのだと思う。
こんばんは。
首なし肩なし撫手肩夫です。
前回も書かせていただきましたが、妻怖第2段をどうかお聞きください。
クリスマスの聖なる夜に、恋人たちの素敵な夜に、身も凍る恐怖を味わっている男の話です。
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※妻のことは便宜上ジャイ子と呼んでおります。
今日、トイレに入ろうとドアをあけるとジャイ子がう○こをしていた。
ジャイ子は俺を見て言う「おうっ」
俺は言う「わっごめん。」
俺はあわててドアを閉める。
…いや、待て、俺が悪いのか?
ドアの鍵を閉めろよ。
って言うか驚きもせず「おうっ」て。
お前はおやじか。
ついでに言うと何を食ったらそこまでくせーう○こ出るんだよ。
そんなオヤジ化したジャイ子は言う。
「私を女として見てくれない。ひどい。このイン○テンツ・デイめ!」と。
(どうやら映画のインデペンデンス・デイとイン○をかけているらしい。)
いやいや、どの口が言うのだ。
オヤジ妻よ。
(ちなみに俺は今流行の『妻だけE○』である。
この件についてはまた後日改めて話をしたいと思う。)
挙げ句に、俺に「私、可愛いでちょ。」とつめよってくる。(ジャイ子、36歳。)
当然、可愛いわけがない。
ここは波風立てたら面倒なことになる。
目を合わさず言う。「そうだね。」
するとジャイ子は言う。
「お前はアレクサか。アレクサなのか?お前の言葉には心がない。感情を込めて言え。」と。
もうただただ、気持ち悪さしか感じない。
全身に鳥肌がたつ。
こいつの承認欲求は地面を貫きマントルまで到達する。
そして、ここからさらに気持ち悪さが増す。
ジャイ子は俺の顔をのぞきこみ「気持ち悪い?私気持ち悪い?」とニヤニヤ笑みをうかべて聞いてくるのだ。
ジャイ子、お前は何がしたいのだ?
戸惑うオレ。
もう、コイツと喋りたくない。
なんとかこの会話を終結させるために声を絞り出す。
「本当にキモチワルイ....やめて。」
妻は満面の笑みを浮かべる。
どうやら満足したらしい。
なぜ?
なぜ?
なぜそこで喜ぶ?
どうやら気持ち悪いと言われたいらしい。
ジャイ子が本当に求めているのは「かわいい」ではなくて「気持ち悪い」なのかもしれない。
なぜ?
なぜなのか。
もう、オレの理解を超えている。
キモチワルイを超えて恐ろしい。
俺はジャイ子がただただ恐ろしいのである。
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俺は今まで「省エネに生きる」と言うことにこだわってきた。
驚くことも、怖がることも、笑うことも、怒ることも、悲しむこともエネルギーを消費するだけの無駄な行為だと思うから、感情を持たないように努めてきた。
感情の中でも「恐れ」は一番燃費が悪いと思っている。
だから恐ろしいものからはトコトン逃げてきた。
にもかかわらず、だ。
この世で一番恐ろしいモノが我が家には、いる
こんなはずではなかったんだ。
俺が好きになったヒトは知的で清潔感のある娘だったはずだ。
どうしてこんなことになってしまったのか。
そんなことを考えながらも、ジャイ子から逃れようとしないのは、もしかしたら変わってしまったジャイ子も悪くないと思ってしまっているからなのではないだろうか。
…そう思うと、自分の変態さにもゾッとするのである。